北九州再生物件見学会2025 開催報告
こんにちは。JARECO事務局の沖野です。
先月開催した「北九州再生物件見学会2025」についてご報告させていただきます。
JARECOとしては初めての物件見学会でした。
まずこの見学会を行う経緯についてですが、昨年調査研究部門で開催した中川理事長を囲む研究会のプレセミナーで
スペースRデザインの吉原勝己さんにお越しいただいたところから始まります。
昨年の研究会のテーマは
「不動産再生の最前線
~不動産コンサルティングは地域再生のカギになるか~」
というもので、まさにこのテーマにふさわしい吉原さんの講演を聴くことから始まったのですが
その内容がすばらしいものでした。
吉原さんがご両親から引き継いだ築古ビルをどのように再生させていったか、
そしてそれが結果的に九州全体にリノベーションのムーブメントを起こしていくまでの経緯についてを淡々とお話されました。
しかし、その都度想像を絶するご苦労があったことと思います。
お話を聴いていて私はいつか吉原さんの物件を実際に見たいと思うようになりました。
それがまさに先月実現した形になります。
この見学会開催においてご協力いただいた吉原さんはじめスタッフの方々にはあらためて御礼申し上げます。
その後、長崎で今度は築古戸建を再生させて民泊をされている建築家の小笠原太一さんに
レクチャーといくつもの物件を見せていただきました。
小笠原さんは建築家であり、その点は建物を見る目があるという点で優位性はあるかと思います。
しかし、それと実際に実行できることとは別であり、小笠原さんの実行力はすばらしいものでした。
再生された民泊はわかりやすいようにサインを工夫するなどアイデア満載で、
不動産再生事例としては大変勉強になるものでした。
小笠原太一さんの先導あってこそ成り立った見学会であり、御礼申し上げます。
このように2日間に渡って再生されたビル、マンションと木造戸建てを次々とレクチャー付きで見学することは
参加者に大きな学びをもたらすもので、今までに自分自身もこのような見学会に参加したことはありません。
それだけに
今回の再生物件見学会は参加者の満足度も高く、ぜひまた機会を見つけて実施してみたいと思います。

福岡再生物件見学会
福岡では3棟の再生物件を見せていただきました。
見学会に先立ち、吉原さんのレクチャーが約90分行われたため、
参加者は予備知識を得ての見学で充実したものとなりました。
吉原さん、スタッフの皆さんとのランチ、懇親会を通しての意見交換も楽しく有意義な時間となりました。

長崎の物件見学会
長崎は坂のまちとは聞いていたものの
実際に坂を上り下りするのは大変でした。
しかし、この見学会も得難い経験になりました。
建築家の小笠原太一さんにレクチャーを受け、様々な再生戸建てを見学させていただきました。

町家ライブラリーぬい

町家ライブラリーのライブラリーの様子

長崎の坂はこのように車も通れない道が多い

民泊事例

民泊事例

再生された外観

民泊に向かうサイン

わかりやすく洗練されたサイン

民泊物件の玄関ドア

再生された民泊物件

民泊物件から見える向かいの坂の街並み