JARECO-Eyecommunication

JARECOニュース(2016/03/30)

市場ならびに市場関連数値

○2月の既存住宅流通戸数は大幅減少 (2016/03/21 NAR発表データ) 2月の既存住宅流通戸数は対前月比7.1%と大幅に減少し、508万戸(年率換算数値)となった。それでも対前年同月比では2.2%高い水準となっている。平均価格は$210,800で、対前年同月比では4.4%上昇。売出し物件数は188万戸で、現在の販売ペースでは4.4ヶ月分の在庫で依然として品不足の市場状態。平均販売日数は59日で、1年前の62日より短い。全額現金取引は全体の25%で、投資家購入取引の64%は現金取引となっている。
詳しくはこちら: http://www.realtor.org/news-releases/2016/03/existing-home-sales-fizzle-in-february

○戸建賃貸市場が有望な都市 (2016/03/18 NREI.com報道) 不動産投資のオンライン会社Home Union社が調査した、都市毎の戸建賃貸住宅賃料の今年の年間上昇率予測で上位を占めた都市は以下のとおり。括弧内は平均賃料 1位 サンノゼ 7.3%($3,459)  2位オーランド 6.1%($1,3458)  3位シアトル5.9%($4,191) 4位サンフランシスコ5.4%($4,451) 5位サンディエゴ5.4%($2,307)
詳しくはこちら: http://nreionline.com/single-family-housing/10-cities-fastest-growing-single-family-home-rents#slide-0-field_images-1859961

○この間価格上昇率が高かった都市 (2016/03/16 RisMediaブログ記事) 住宅の値上がり率が高い都市を、不動産物件ポータルサイトのZillowが調査して発表している。例えば1位はラスベガスで(いずれも平均価格を基とする)、購入時期が2012年1月で当時の平均購入価格$114,600の住宅は、現在価格は$200,400で、 今売却した場合の価格上昇率74.9%となっている。2位サンノゼ、3位サンフランシスコ 4位フェニックス 5位マイアミと続いている。
各都市の詳しい数値はこちら: http://blog.rismedia.com/2016/irish-luck/

○なぜ売り物件不足が続くのか (2016/03/17 RealEstateEconomy誌報道) 売り物件が非常に少ない状況が続いているが、エージェントはこの主要因をしっかりと頭に入れて業務を行う必要がある。RealEstateEconomy誌がまとめた売り物件不足の主要要因は以下の通り。(1)借入額が資産価値を上回る住宅が全体のまだ約2割ある。(2)資産価値割れでないにしても、売るに足る価格上昇をした物件が少ない。(3)買替をしたくても、物件が少ないから買替しない人が多い。(4)賃料上昇の中、投資家がなかなか住宅を手放さない。(5)新築供給増加が依然として活性化しない。(6)ベビーブーマーがなかなか引退せずで、引退に伴う売買が出にくい。
詳しくはこちら: http://www.realestateeconomywatch.com/2016/03/where-have-all-the-sellers-gone/

○ヒスパニックの住宅所有率上昇 (2016/03/15 全米ヒスパニック業者協会データ) 全米の住宅所有率割合は継続下落しており、2015年半ばの四半期でやっと反転の兆しを見せたが、ヒスパニック系の所有率はしっかり上昇していると、ヒスパニック業者協会が発表している。昨年初頭と終りで比べると、44.5%が46.7%と、2.2%の増加があったとしている。
詳しくはこちら: http://nahrep.org/press-releases/2016/03/15/latinos-defy-national-trend-with-major-surge-in-homeownership-in-2015-according-to-nahrep-report/

建築とリフォーム

○新築着工戸数が9年ぶりの高水準 (2016/03/16 全米ビルダー協会報道) 商務省が発表した2月の新築住宅着工戸数は、1,178,000戸(年間季節調整済値)で、対前月比5.2%増加した。対前年同月比では31%もの大幅増加となっており、この数字は2007年以来最も高い戸数である。全米ビルダー協会のチーフ・エコノミストであるジョナサン・スモーク氏は、「売り物件が不足している市場条件を反映して、新規の建築を手掛ける開発が増えてきてこの数字となった」と分析している。
詳しくはこちら: http://www.nahb.org/en/news-and-publications/press-releases/2016/03/single-family-housing-starts-reach-highest-level-since-november-2007.aspx

○ますますグリーン化する顧客 (2016/03/14 NAR Newslineブログ) 住宅選びの際に、エネルギー効率がよく環境に優しい住宅を選ぶことは、買主にとってさらに大きな関心事となりつつある。全買主の11%は、こうした「グリーン」な住宅であるかどうかが物件選びの理由のひとつだったとしている。冷暖房のコストはどうかを全体の84%の買主が気にしているのをはじめとして、「グリーン」であることの具体的要素をきっちりとエージェントは頭に入れておく必要がある。
詳しくはこちら:http://realtormag.realtor.org/daily-news/2016/03/17/your-buyers-are-going-green?om_rid=AABJpF&om_mid=_BW6wW7B9L2lC4Q&om_ntype=RMODaily

○グリーンという言葉よりエコ・フレンドリーという言葉 (2016/03/18 NARニュース) 環境に負担をかけないという意味で、住宅探しをする人たち向けに「グリーンな住宅」という言葉が最近良く使われる。しかし、全米ビルダー協会が行った消費者調査結果を見ると、「グリーン」という言葉に価値を感じた人は32%なのに対し、「エコ・フレンドリー」という言葉に価値を感じた人のほうが68%で圧倒的に高い。同じことを言っているが言葉によって印象が違う例はたくさんあり、例えば「自然を意識した」より「環境に優しい」、「効率を重視した」より「エネルギー効率が高い」、「毒性物質は使用していない」より「健康な住環境」といったような言葉の方が、消費者には好印象となっている。
詳しくはこちら: http://realtormag.realtor.org/daily-news/2016/03/18/replace-green-eco-friendly-heres-why?om_rid=AABJpF&om_mid=_BW7F5HB9L5TjPJ&om_ntype=RMODaily

業界動向

○新人エージェントを育てるには (2016/03/16 リアルターマガジンブログ記事) 新たに不動産エージェントを始めた人の多くが1年目で業を去るが、成功するよう新人エージェントを多数コーチングしてきたマネージャーは、以下の要素が離陸するには大事と語る。(1)自分が小規模ビジネスを始めたことを認識する (2)営業行動を具体的にリスト化する (3)事務所にできるだけ顔を出す (4)メンターを付ける (5)顧客へのサービスを先ず一番にすることを癖とする (6)オープンハウスの良し悪しの判断を付ける (7)成約にたけた人間の協力を得る
詳しくはこちら: http://realtormag.realtor.org/for-brokers/network/article/2016/03/7-ways-help-new-agents-succeed?om_rid=AABJpF&om_mid=_BW6G1HB9Lxzyyf&om_ntype=RMODaily

○買主顧客発掘のきっかけ要因 (2016/03/15 NAR Economist’ outlookブログ) NAR調査数値によると、依然としてエージェントが顧客を得るきっかけの多数は紹介や既存客のリピートとなっている。買主の場合は41%が友人・知人・親戚からの紹介、12%が以前世話になったエージェントをまた使用、5%は他の不動産業者の紹介となっている。売主の場合はもっと紹介リピートの率が高く、全体の73%が紹介・リピートである。
詳しくはこちら: http://realtormag.realtor.org/daily-news/2016/03/17/how-many-agents-find-new-business?om_rid=AABJpF&om_mid=_BW6wW7B9L2lC4Q&om_ntype=RMODaily

全体経済その他

○アメリカ人の世代別借金状況 (2016/02/24 ニューヨーク連銀ブログ) アメリカ人の借金(住宅ローン、自動車ローン、クレジットカード、学生ローン、住宅担保ローン)状況を分析すると、50歳から80歳までの高年齢層による借入額は、2003年から2015年の12年間で60%も増加したのに対し、若い年齢層の借入額は若干減少している。高齢者層は、クレジットカードを除く他4項目について増加している一方で、若い世代は学生ローンが増えているものの、他4項目が減少している。
詳しくはこちら: http://libertystreeteconomics.newyorkfed.org/2016/02/the-graying-of-american-debt.html#.VudLHC5f0y4

○成長率の高い都市ランキング (2016/03/08 フォーブズ報道) フォーブズ誌は人口増加率、雇用数増加、経済成長率、失業率、中位所得金額等を総合的に加味した都市成長率ランキングを毎年発表しているが、今年のランキング1位にはテキサス州のオースチンが返り咲いた。上位都市は以下の通り。1位オースチン 2位サンフランシスコ 3位ダラス 4位シアトル 5位ソルトレークシティー 6位オグデン(ユタ州) 7位オーランド 8位サンノゼ 9位ラーレイ(ノースカロライナ州) 10位ケープコーラル(フロリダ州)
詳しくはこちら: http://realtormag.realtor.org/daily-news/2016/03/21/cities-watch-2016s-fastest-growing-places?om_rid=AABJpF&om_mid=_BW8D2tB9L2gFdm&om_ntype=RMODaily