JARECO-Eyecommunication

JARECOニュースまとめ(2016/02/20)

市場ならびに市場関連数値

○NAR2015年度最終四半期発表市場動向 (2016/02/12 NAR発表データ) 全米リアルター協会(NAR)が発表した2015年度最終四半期市場動向によると、年度末にかけて価格上昇が一段と増した都市が多く、主要179都市中81%に当たる145都市で価格が上昇している。しかも30都市では2桁の上昇が3か月の間に生じるという度合である。NARではこの理由を、依然として続く売出し物件不足にありとしている。
詳しくはこちら: http://realtormag.realtor.org/daily-news/2016/02/12/home-prices-are-accelerating-again?om_rid=AABJpF&om_mid=_BWvkDMB9Kuof2c&om_ntype=RMODaily

○最も裕福な都市は (2016/01/11 ヒューストンクロニクル誌報道) 居住者の年収が高い都市(人口4,000人以上)を、不動産物件検索サイトのFindTheHome社が分析してランキングしている。以下その都市名と平均所得金額である。 1位 カリフォルニア州Portola Valley($152,128) 2位カリフォルニア州Atherton($144,197)  3位フロリダ州Palm Beach ($129,941)  4位カリフォルニア州Hillsborough ($127,868) 5位カリフォルニア州Woodside($125,559)  6位テキサス州Highland Park ($123,793)  7位カリフォルニア州Los Altos Hills ($123,127)  8位オハイオ州The Village of Indian Hill ($121,411)  9位コロラド州Cherry Hills Village ($120,898) 10位コネチカット州Old Greenwich ($115,502)
詳しくはこちら: http://blog.chron.com/ontheblock/2016/01/the-top-20-richest-cities-in-the-u-s/

○若いカップル向けの都市ランキング (2016/02/14 Value Penguin社調査) 消費者向けクレジット商品情報を提供するValue Penguin社が、若いカップルにとって住みやすい都市のランキングを作成した。失業率、通勤時間、住宅購入容易度、子供人口率、貧困率、経済安定性等の指標を基にしている。ランキング上位は以下の都市となった。 1位 テキサス州オースチン、 2位 テキサス州ヒューストン 3位ノースカロライナ州ラーレイ 4位 ルイジアナ州デモイン 5位 テキサス州ダラス
詳しいランキングはこちらから: http://www.valuepenguin.com/2016/best-cities-young-families

○事業用市場は緩やかな伸び (2016/02/04 NARニュースリリース) 全米リアルター協会とSitus不動産調査会社ならびにDeloitteが共同で行った事業用不動産市場の予想調査結果によると、今年度の事業用不動産市場は、価格や取引件数は昨年と同じでフラット、空室率は居住用アパートを除いて低下するとの予測となっている。居住用アパートについては、新築供給による物件不足が年度後半に向けて解消し、若干の空室率の押し上げになるとの予測。
レポートはこちらからダウンロードできる: http://www.realtor.org/reports/expectations-and-market-realities-in-real-estate

金融

○ローン金利下がって申込増加 (2016/02/10 NARニュース) 2月第1週の住宅ローン金利は大きく下がったが、これによりローンの申込数が9.3%大幅増加したとモーゲージ・バンカーズ協会が発表している。特に、借換えを望む人が多く、借り換え申請数は前週比16%の増加となっている。新規購入用ローン申込は前週から0.2%しか増えていないので、圧倒的多数は有利な金利に乗り換えようとする借換え需要。因みに昨年同期比では25%申込数は増えている。
詳しくはこちら: http://realtormag.realtor.org/daily-news/2016/02/10/mortgage-rates-fall-loan-demand-soars-9?om_rid=AABJpF&om_mid=_BWu5M$B9KpGZYc&om_ntype=RMODaily

○天気が良い日の方がローン承認がおりやすい (2016/02/10 realtor.comブログ) クリーブランド連銀が行った調査結果によると、「天気が良い日の方が悪い日よりも住宅ローンの承認がおりやすい」としている。晴れの日の承認率は平均より0.8%高く、晴れていない日の承認率は1.41%低いとのこと。もっとも金融機関にとってはこの調査結果にはおちがあって、晴天日に承認されたローンの方が悪天候日に承認されたローンより事故率が高いという結果も出ている。
詳しくはこちら: http://realtormag.realtor.org/daily-news/2016/02/11/sunny-days-better-your-chances-for-loan?om_rid=AABJpF&om_mid=_BWvN7iB9KrmGPB&om_ntype=RMODaily

投資

○カナダへの投資がチャンスに (2016/02/11 インマンニュース) ここのところ原油価格が大きく崩れて1バレル30ドルを切っているが、石油輸出国であるカナダにとっては経済不振につながりつつある。同時にカナダドルも弱くなっていて、米ドルの購買力が相当上がっている。こうした中、東海岸のトロントや西海岸のバンクーバーの不動産を購入するアメリカ資本が増えている。トロントは年間10万人の人口増加を記録中であり、バンクーバーはアジアに近いことから中国系の人々に人気がある。
詳しくはこちら: https://www.inman.com/2016/02/11/time-to-buy-real-estate-in-canada-eh/?utm_source=20160211&utm_medium=email&utm_campaign=dailyheadlinespm

建築とリフォーム

○ビルダーを悩ます問題 (2016/02/08 全米ビルダー協会ブログ) ビルダーを悩ます一番の問題は、昨年も今年も建築労働者の確保であることがビルダー協会の調査で判明している。「昨年2015年に一番苦労した問題は?」という問いに、71%が「労働力確保」とし、「今年2016年に一番苦労しそうな問題は?」という問いに、76%が「労働力確保」としている。因みに4年前のこの割合は、それぞれ13%と21%だった。この4年間で、労働力不足が建築業者のより大きな頭痛となってきたことがわかる。
詳しくはこちら: http://eyeonhousing.org/2016/02/labor-is-top-challenge-for-builders/

政策

○HUDがホームレスを無くす対策 (2016/02/09 モーゲージニュースデイリー報道) HUD(アメリカ住宅都市開発省)は今後10年間で489億ドル(約53 兆円)を使い、家族でホームレスとなっている層を無くす対策に乗り出すと発表している。既に6年前からOpen Doors という計画を行ってホームレス家族を19%減少させているが、1月時点の計測では依然として全米に64,000の家族がホームレスとなっており、そのうち子供の数は123,000人いる。まして今は賃料が各都市で高騰し、こうしたホームレスを増加させる要因となっている。
詳しくはこちら: http://www.mortgagenewsdaily.com/02092016_hud_budget_homelessness.asp

全体経済その他

○男性と女性の給与差 (2015/08/05 ニューヨーク連銀調査結果) 男性と女性の給与差は依然として非常に大きいという風に思われがちだが、ニューヨーク連銀の調査結果によると、同等の学位で卒業した男女の新卒初任給は男性を100とすると女性が97で、そんなには開いていない。しかし、キャリアを重ねた35歳から45歳の年齢層で比較すると、2桁の違いに拡大していることが判明した。職種ごとの格差表も調査は掲載している。
詳しくはこちら: http://libertystreeteconomics.newyorkfed.org/2015/08/when-women-out-earn-men.html#.VrknLi5f1dg

○増大する貧富の差と平均寿命の関係 (2016/02/16 ブルッキングス研究所) 平均寿命は貧富の差によって大きく変わってくることを、ブルッキングス研究所の報告書が示している。1920年と1940年生まれの男女の平均寿命について分析していくと、男性の場合、一番所得が低い層の平均寿命はそれぞれ74.3歳と76歳、これに対し一番所得の高い層のそれは79.3歳と88歳で、1940年生まれの人で12歳の差がある。女性の場合が、一番所得の低い層で79歳が76.7歳に、一番所得が高い層で83.7歳が87歳となり、10.3歳とやはり2桁の違いとなっている。
レポートはこちらでダウンロードできる: http://www.brookings.edu/research/reports2/2016/02/life-expectancy-gaps-promise-social-security