JARECO-Eyecommunication

JARECOニュースまとめ(2017/04/30)

市場ならびに市場関連数値

〇既存住宅流通戸数はここ10年の最高値 (2017/04/21 NAR発表) 3月の既存住宅流通戸数は対前月比4.4%増加し年率換算571万戸となり、。2007年2月の579万戸以来の数値としてここ10年で最高数値を記録した。対前年同月比では5.9%高い。中位成約価格は$236,400(約2,600万円)で、3月の$221,400より6.8%増加している。売り出し物件在庫数は183万戸と少し増えたが、1年前と比べると6.6%減少している。平均売却期間は 34日となり、2月の45日からさらに減っている。
詳しくはこちら: http://realtormag.realtor.org/daily-news/2017/04/21/home-sales-zoom-highest-pace-in-decade?om_rid=AABJpF&om_mid=_BY$l7mB9bEV1E9&om_ntype=RMODaily

〇20年代に入るとベビーブーマーの売却が増加 (2017/04/14 Atlantic Lab記事) アリゾナ大学のアーサー・ネルソン教授の研究によると、2020年代の半ばから後半にかけて、ベビーブーマーの相当数が住宅を売却に出す可能性が高いとのこと。現在所有している人たちは、この間の経済危機による価格減少の回復を依然として待っていたり、適当な買い替え物件が市場で不足していたりするようなこともあり、リフォームを施してしばらく保有を継続する可能性がある。ただ、この大量に売却物件が出てきた際に、購入層であるミレニアル世代が、こうしたベビーブーマー達が好んだ大型住宅を好んで買うかは疑問あり、と研究は指摘している。
詳しくはこちら: https://www.citylab.com/housing/2017/04/who-will-buy-baby-boomers-homes/522912/

〇市場を引っ張っているのはジェネレーションX世代 (2017/04/14 NARエコノミスト ブログ記事) 不動産市場を牽引する世代としてミレニアル世代が話題に上りがちだが、この間市場を引っ張っているのは現在37歳から51歳となっているジェネレーションX世代である。この年齢層が昨年取引の28%を占めている。また、購入している住宅価格やサイズも最も大きく、価格が$261,000(約2,900万円)、床面積が2,100平方フィート(約60坪)である。
詳しくはこちら: http://economistsoutlook.blogs.realtor.org/2017/04/14/generation-x-buying-the-biggest-homes-biggest-home-sellers/

〇住宅資産価値を上げる特徴 (2017/04/17 realtor.com報道) 住宅価格上昇の平均年率は3%-4%だが、昨年は6.3%上昇した。価格が上昇しやすい要因は何か、realtor.comが掲載された物件を調べてみたところ、以下のような要因であった。(1)小さな住宅:床面積1,200平方フィート以下の住宅は7.5%上昇しており、ミレニアル世代が小さな住宅を求めていることの反映と考えられる (2)フロアプランがオープン型の住宅は7.4%上昇している。(3)近代的な設計の住宅が7.7%上昇している。幾何学的で大きな窓の住宅である (4)窓からグリーンを堪能できる住宅は7.9%上昇。
詳しくはこちら: http://www.realtor.com/news/trends/which-kinds-of-home-appreciate-fastest/

〇春の市場で活況を呈している都市 (2017/04/17 National Mortgage News報道) 春の市場で活況を呈している都市をオンラインでのオークションを手掛けるTen X社が調査した。以下1位から5位までの都市名、1年間の住宅価格上昇率、取引件数上昇率である。 1位 フロリダ州タンパ (13.12%と7.31%) 2位 テキサス州ダラス(10.64%と2.94%) 3位 オハイオ州コロンバス(9.6%と6.62%) 4位 ネバダ州ラスベガス (9.67%と11.37%) 5位 フロリダ州ジャクソンビル (11.86%と7.27%)
詳しくはこちら: https://www.nationalmortgagenews.com/slideshow/the-15-hottest-housing-markets-of-spring-17

〇顧客はサステナビリティを気にしている (2017/04/07 NARニュース) NARが発表している「リアルターとサステナビリティ」報告書によると、顧客はサステナビリティ(持続可能性)に大きな興味を持っている。これを受けて、MLSの43%はグリーン項目を打ち込む欄を既に作成している。具体的な対象としては、照明エネルギー節約、スマートホーム機器、コミュニティーのグリーン対策、水質管理、再生エネルギー取り組み等、多岐にわたる興味がある。
詳しくはこちら: http://realtormag.realtor.org/daily-news/2017/04/07/clients-want-you-talk-sustainability-them?om_rid=AABJpF&om_mid=_BY5940B9akivId&om_ntype=RMODaily

金融

〇住宅ローン金利が4%を切る (2017/04/20 フレディマック発表) フレディマック発表数値によると、昨年11月以来初めて、住宅ローン金利が4%を下まわり、3.97%(30年固定金利物)となった。新大統領就任以降金利は4%台に高まったいたが、ここのところ5週間近く低下している。
詳しくはこちら: http://www.freddiemac.com/pmms/

建築とリフォーム

〇3月の新築着工戸数は大きく減少 (2017/04/19 NARニュース) 商務省発表3月新築着工戸数は対前月比6.8%減少し122万戸となった。戸建は6.2%減少で821,000戸、マンションは7.9%減少で394,000戸となっている。NARチーフエコノミストのローレンス・ユン氏は、「この5年の住宅価格上昇は41%、賃料上昇は17%にも上る中、一方で賃金は17%しか上昇していない。そうした中で売り出し物件も少ないとなっていて、新築戸数はもっと増えるべき」とコメントしている。
詳しくはこちら: http://realtormag.realtor.org/daily-news/2017/04/19/fewer-new-homes-in-pipeline-pushes-up-prices?om_rid=AABJpF&om_mid=_BY956bB9a$0nVs&om_ntype=RMODaily

〇リフォーム活動が盛ん (2017/04/21 NARニュース) 住宅価格高騰を背景として、各種機関が発表するリフォーム支出調査がいずれも高い伸びを示している。ハーバード大学住宅共同調査センターによると、リフォーム投資額の年率伸びは5%平均だが、昨年の第1四半期が7.3%、今年の第1四半期が6.1%対前年同期比で伸びている。全米ビルダー協会のリフォーム指数も好調の分岐点である50をここ数年、ずっと上回って推移している。
詳しくはこちら: http://realtormag.realtor.org/daily-news/2017/04/21/more-homeowners-tackle-renovation-projects?om_rid=AABJpF&om_mid=_BY$l7mB9bEV1E9&om_ntype=RMODaily

〇環境に優しい(グリーン)住宅への関心高し (2017/04/21 NARニュース) バンクオブアメリカの消費者調査によると、消費者の61%の人は「エネルギー効率の良い設備」について調査をしたことがある。86%の人は何らかのエネルギー効率を持つ機器を家庭内に持っているとも回答している。興味深いのは、ミレニアル世代よりシニア世代の方が環境に優しいことへの関心が強いことで、エネルギー効率の良い設備を保有している割合は93%と78%となっている。
詳しくはこちら: http://realtormag.realtor.org/daily-news/2017/04/21/green-matters-in-real-estate-surveys-show?om_rid=AABJpF&om_mid=_BY$l7mB9bEV1E9&om_ntype=RMODaily