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JARECOニュースまとめ(2017/04/20)

市場ならびに市場関連数値

〇資産価値に住宅が占める割合が一番高い (国勢調査局 2017/04/06) 2014年度時点の国勢調査局調査結果によると、アメリカ世帯の資産保有中位金額は$74,083 (約800万円)となっている。この金額に占める割合で一番高いものは住宅の資産価値で、全体の32.2%となっている。2位が確定拠出年金(401K)で16.3%、3位が自営業者退職年金で10.5%、4位が株式や投資信託で9.6%、5位が金融機関預入資産で9.4%等となっている。
詳しくはこちら: https://www.census.gov/library/publications/2017/demo/p70-143.html

〇ファニーメイの消費者景況感が若干後退 (2017/04/07 ファニーメイ発表) ファニーメイ(連邦住宅抵当公庫)が毎月発表する消費者景況感は、2月の史上最高値の88.3から若干後退し、3月は84.5となった。「今は売り時」とする売主が調査対象者の31%、「今は買い時」とする買主が調査対象者の30%となっており、「今は売り時」が「今は買い時」を上回るのは、この調査では初めてのことである。売り物件不足の中で、こうしたことが初めて起こったと考えられている。
詳しくはこちら: http://realtormag.realtor.org/daily-news/2017/04/10/after-record-high-consumer-confidence-falls?om_rid=AABJpF&om_mid=_BY6$fMB9ahVcma&om_ntype=RMODaily

〇別荘や投資用購入の趨勢 (2017/04/11 NARニュース) NARが毎年発表する「別荘ならびに投資物件取引調査」結果によると、昨年は、別荘取引が36%の大幅な減少となった。2年前の2014年が1,130,000戸だったところが昨年は721,000戸で終了している。別荘物件への需要が強いのは南部や西部だが、売り物件不足が続くなかで、選択できる物件数が不足していることが原因とNARは分析している。一方、投資物件購入は対前年比4.5%増加して1,140,000戸となっている。
詳しくはこちら: http://realtormag.realtor.org/daily-news/2017/04/11/nar-vacation-sales-plunge-investors-rise?om_rid=AABJpF&om_mid=_BY7Ss4B9asbyb3&om_ntype=RMODaily

金融

〇ローン滞納や差押え件数は減少 (2017/04/14 DS News報道) コアロジック社が発表するローン滞納や差押え件数データによると、1月時点でのローン滞納数(30日以上の滞納)は全体の5.3%で、対前年同月比1.1%減少している。この割合はここ10年では最低。差押え件数は全体の0.8%で、対前年同月の1.1%からこれも減少している。
http://www.dsnews.com/daily-dose/04-11-2017/foreclosures-delinquencies-drop-year-year?utm_content=buffercc318&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer

建築とリフォーム

〇新築住宅の床面積は増えているが土地区画面積は減少 (2017/04/05 コアロジック社ブログ記事) 新築住宅の中位延床面積は1990年の1,938平方フィート(約54坪)から2016年の2,300フィート(約64坪)へと増加した。ところが土地面積は同期間に、8,250平方フィート(230坪)から6,970平方フィート(193坪)へ減少している。もっとも、経済危機前の2006年から2011年にかけては床面積も土地面積も大きなものを望む傾向があったので、あくまで経済の影響にもよると考えられる。
詳しくはこちら: http://www.corelogic.com/blog/authors/bin-he/2017/04/the-more-the-merrier.aspx#.WPMtuhG1vIV

政策

〇持ち家率を上げるには移民がキーとなる (2017/04/12 アーバンランド研究所) 移民の人たちは住宅所有に対して非常に高い意欲を持っており、それが全体経済にも大きな影響を歴史的に与えてきた。この傾向は変わっておらず、それをどう持続するかは経済活動の大きな鍵のひとつとなる。最近で言えば、高所得の中国やインドからの移民層が、うまく持ち家へ移行して全体の持ち家率を上昇さえていくことが大切と、研究所は指摘している。
詳しくはこちら: https://uli.org/press-release/immigrants-housing-demand-report/

業界動向

〇ステージングは浴室にも効果的 (2017/04 リアルター・マガジンブログ記事) 浴室は住宅所有者がリフォームしたい箇所のトップにいつも位置しているもののひとつである。そうした意味で、住宅販売時において浴室にステージングを行うことが非常に効果的とエージェントが強調している。高額なリフォームを行わずとも、壁のクリーニング、汚れた水栓の交換、カウンタートップのせっけんやタオル等の整理など行えば、随分と違った印象を見込買主に持ってもらうことができる。
詳しくはこちら: http://realtormag.realtor.org/news-and-commentary/feature/article/fundamentals-from-field?om_rid=AABJpF&om_mid=_BY8SpEB9a0xWnl&om_ntype=RMODaily

全体経済その他

〇リタイアの期待年齢と実際年齢 (2017/04/05 従業員福祉調査研究所データ) 従業員福祉調査研究所(Employee Benefit Research Institute)調査によると、従業員が期待するリタイア年齢と実際の年齢には大きな差が生じている。以下、自分が期待する年齢と、カッコ内は実際にリタイアした年齢。長く働きたいが、実際はそうできずにリタイアする傾向が強いことがわかる。 60歳以下 9% (39%) 60歳から64歳 17%(37%) 65歳から69歳 37%(19%) 70歳以上 38% (4%)
詳しくはこちら: https://www.ebri.org/surveys/rcs/2017/

〇男女別平均年収 (2017/04/03 国勢調査局データ) 2015年時点、男女の平均年収数値は、男性が$58,944(約636万円)、女性が$39,929(約431万円)だった。学歴でみると、大学卒業者では男性が$79,927、女性が$50,856で、高校卒業者では男性が$41,942 女性が$24,832となっている。
詳しくはこちら: https://www.census.gov/data/tables/2016/demo/education-attainment/cps-detailed-tables.html

〇賃料上昇はかなり沈静化 (2017/04/04 RentCafeブログ記事) 全米の賃料水準平均は現在$1,312(約14万円)で、この1年間で5.7%増加した。だが、この間の上昇はかなり沈静化してきており、2月から3月の平均賃料の上昇はわずか$6まで下がっている。賃料が高いことの象徴であるサンフランシスコやニューヨークの賃料も、対前年比でそれぞれ4.3%、2.2%下がってきている。
詳しくはこちら: https://www.rentcafe.com/blog/rental-market/market-snapshots/rentcafe-apartment-market-report-march-2017/