JARECO-Eyecommunication

JARECOニュースまとめ(2017/02/10)

市場ならびに市場関連数値

○新年幕開けの市場動向 (2017/01/26 Realtor.com調査) 1月の平均住宅中位価格は対前年同月比10%上がって平均$250,000(約2,800万円)となり、売り出し物件在庫数が対前年比11%減ということもあり、買い側が物件を早く手に入れたいという動きが続いている。好調な市場はカリフォルニア州に多く、上位25都市のうち12都市がカリフォルニア州となっている。全米で動きが一番活発だったのはサンフランシスコ、2位サンノゼとなっている。
詳しくはこちら: http://www.realtor.com/news/trends/20-hottest-markets-u-s-real-estate-january-2017/

○持ち家率、今後の長期予測 (2017/01/31 ハーバード大学住宅調査共同センター研究報告書) ハーバード大学住宅調査共同センターが、2035年へ向けての持ち家率長期予測研究結果を発表している。一番楽観的なシナリオは、2035年に向けて1,570万戸の持ち家世帯と940万戸の賃貸世帯の増加を見込み、64.8%の持ち家率となるというものであるが、最悪の数値としては、現在の64%前後から60.7%へ落ち込む場合もありとしている。
レポートはこちらにてダウンロードできる: http://www.jchs.harvard.edu/research/publications/homeowner-households-and-us-homeownership-rate-tenure-projections-2015-2035

○フレディマックの1月レポートは市場への不安感ぞろい(2017/01/30 フレディマック) 景気拡大は8年目に入るが、いくつかの不安要素を注視する必要ありとしている。ひとつは新大統領がどのような財政政策を具体的に提案してくるかにより、金利が高騰していく不安。ふたつめは海外からの米国市場への投資減少の不安。海外からの資金による住宅購入は年間20万戸で全体に対する割合は少ないが、購入される市場がフロリダ、カリフォルニア、テキサス、ニューヨークといった場所に集中しており、そうした市場の混乱を引き起こすと、それが全米に波及しかねない。みっつめは、住宅ローン市場が縮小する不安。
詳しくはこちら: http://www.freddiemac.com/finance/report/20170130_grappling_with_uncertainty.html

○主要都市の賃料動向 (2017/02/01 Zumper記事) 賃貸物件ポータルZumperによると、1ベッドルーム中位賃料価格が高い主要都市は以下のとおり。1位サンフランシスコ$3,310 2位ニューヨーク$2,910 3位ボストン$2,280 4位サンノゼ$2,240 5位オークランド$2,110 6位ロサンゼルス$2,000 7位ワシントンDC$1,990 8位シカゴ$1,810 9位マイアミ$1,800 10位シアトル$1,790
詳しくはこちら: https://www.zumper.com/blog/2017/01/zumper-national-rent-report-february-2017/

○住宅価格は過去最高にほぼ並ぶ状態 (2017/01/30 Builder誌報道) ブラック・ナイト・ファイナンシャル・サービスが発表した1月の住宅指数によると、全米平均の住宅価格は$267,000(約3,000万円)、対前年同月比で5.7%の上昇、5年前と比較すると33.7%の上昇である。2006年6月のピーク価格に対しては、全体で99.7%のところまで回復していると報じている。
詳しくはこちら: http://www.builderonline.com/money/prices/report-home-prices-03-away-from-new-peak_o?utm_source=newsletter&utm_content=Press%20Release&utm_medium=email&utm_campaign=BBU_013017%20(1)&he=0db8bf94e31587727172b0e35615198372ed6096

○世界の主要都市における住宅購入指数 (2017/01/31 NARニュース) ニュージーランドのシンクタンクNew Zealand Initiativeが、世界の主要都市の住宅購入指数を調査して発表している。米国、英国、シンガポール、ニュージーランド、中国、カナダ、オーストラリアの406都市について調査したところ、最も住宅購入が容易な上位10都市は全て米国の都市であった。一方で、購入が最も困難な都市上位10都市に、サンノゼ、ロサンゼルス、ホノルル、サンフランシスコもランクインしている。
レポートはこちらからダウンロードできる: http://www.demographia.com/dhi.pdf

○ゴルフコース近隣住宅の価格動向 (2017/01/25 Builder詩報道) 全米のゴルフコースはここ10年で800コースが閉鎖されている。ゴルフ人気がだんだん衰えているということだが、かといってコース周辺に開発された住宅地の価格も下がっているかというと、そうではないという研究結果が発表された。フロリダ・アトランティック大学が同州内のゴルフコース近郊開発地を調査したところによると、平均で8%から12%までの価格上昇を記録しているとのこと。
詳しくはこちら: http://www.builderonline.com/design/consumer-trends/home-buyers-like-links-a-lot_o?utm_source=newsletter&utm_content=Press%20Release&utm_medium=email&utm_campaign=BBU_012517%20(1)&he=0db8bf94e31587727172b0e35615198372ed6096

建築とリフォーム

○新築販売戸数がここ10年で最高数値 (2017/01/26 全米ビルダー協会発表) 商務省が発表した2016年の年間新築販売戸数は、対前年度比12.2%増加して563,000戸となり、2007年来最高数値となった。ただ、12月の動きについては対前月比10.4%減の数値を記録して年率536,000戸レベルに留まって終了している状態。
詳しくはこちら: http://www.nahb.org/en/news-and-publications/press-releases/2017/01/new-home-sales-post-highest-yearly-total-since-2007.aspx

テクノロジー

○ウェブサイトが時代遅れになっていないかのチェック(2017/01/28 ベターホームズ&ガーデン・ブログ記事) 忙しくて疎かになりがちだが、自己のウェブサイトが陳腐化しないよう、以下のチェックを常に行うことが必要である。(1)PCやモバイル機器いずれにも対応しているかどうか(2)作りが複雑化しすぎていないか(3)さくさく動くかどうか(4)投下費用が営業面で回収できているかどうかのチェック(5)性能について各種性能チェックサイトでの確認
詳しくはこちら: http://bhgrealestateblog.com/5-signs-your-website-may-need-an-update/

全体経済その他

○子供を持たない世帯の増加 (2016/12/20 国勢調査局ブログ) 子供を持たない大人世帯の割合は、1967年には52.5%だったが、50年経過した今は19%増加して71.3%となっている。また、子供を持たない世帯の中で、配偶者と一緒に住んでいる人の割合は59%から44%へ減少し、単独で住む人の割合が大きく増加している。また、ここ50年の初婚年齢の変化について、女性は20.6歳から27.4歳へ、男性が23.1歳から29.5歳へと遅れてきている。
詳しくはこちら: http://www.census.gov/newsroom/blogs/random-samplings/2016/12/no_kids_in_the_house.html